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共同通信
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四大公害病の一つ水俣病が1日、公式確認から66年を迎えた。新型コロナウイルスの影響で2年連続中止になっていた熊本県水俣市などが主催する犠牲者慰霊式が同市で開かれ、患者団体「水俣病互助会」による慰霊祭も営まれた。参列者らは公害により奪われた命に祈りをささげ「教訓を風化させない」と誓った。
例年700人規模の慰霊式は、感染防止のため20人ほどに絞って開催。参列者は防災無線のサイレンに合わせて黙とうし、「水俣病慰霊の碑」の前に花を手向けた。
オンラインで参列した山口壮環境相は「水俣病の拡大を防げなかったことを改めておわび申し上げる」と述べた。