施行75年、岐路に立つ憲法

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共同通信
憲法改正論議に関連する主な政治日程

 日本国憲法は、1947年の施行から3日で75年。岸田文雄首相(自民党総裁)は9条への自衛隊明記や緊急事態条項新設など党憲法改正案4項目の議論進展を狙う。自民、日本維新の会、公明、国民民主の4党は新型コロナウイルス禍やロシアによるウクライナ侵攻を挙げて、緊急時に国会議員任期を延長する改憲の必要性を訴え、検討促進で一致。「危機便乗」と警戒する立憲民主党は慎重姿勢を示し、共産党は反対する。憲法が岐路に立っている。

 首相は3月の自民党大会で改憲案4項目について「今こそ取り組まなければならない課題だ。改憲の党是を成し遂げよう」と表明した。