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共同通信
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長崎市は7日、8月9日の「長崎原爆の日」に開く平和祈念式典で田上富久市長が読み上げる平和宣言文の起草委員会の第1回会合を市内で開いた。委員らからは、ロシアのウクライナ侵攻により核兵器使用の危機が高まっているとして「被爆地の長崎からより強く核廃絶を訴えるべきだ」との意見が上がった。
委員を務める被爆者は、一部の政治家による「核共有」政策の議論提起を「もってのほか」と批判。非核三原則の堅持を改めて政府に主張すべきだとの指摘も出た。
委員長の田上氏は「核兵器の本当の怖さが十分に伝わっていない」とし、「市民社会の視点を忘れずに長崎の思いを伝えたい」と述べた。