出航判断、理由の記録残さず

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共同通信

 北海道・知床沖の観光船「KAZU 1(カズワン)」沈没事故で、運航会社「知床遊覧船」が昨年6月、別の事故で国土交通省の監査を受けた際、天候や海の状態など出航可能と判断した理由の記録がなく、安全管理規程違反として行政指導されていたことが10日、分かった。国交省が立憲民主党のヒアリングで明らかにした。

 カズワンが沈没事故の3日前に受けた船舶検査で、陸上との通信手段として、衛星電話から航路の大半が通信エリア外の携帯電話への変更が容認されたことについて、国交省はヒアリングで「検査方法は不十分だった」と認めた。