NYの子ども、飢餓と食糧不安
パンデミック後、家庭の状況悪化
ニューヨーク市で子どもの飢餓と食糧不安は、パンデミック以前の水準と比べて55%高い状態にあることが、市最大の食料支援団体「シティ・ハーベスト」の調べで分かった。amニューヨークが9日、伝えた。
シティ・ハ-ベストの報告書によると、今年の年初時点で毎月約52万5千人の子どもたちに食事を提供。市内の数百万に上る家庭が、食料品価格の上昇とパンデミックによる経済落ち込みが原因で、食料費の捻出に苦労しているのが浮き彫りになっている。昨年1年間で、シティ・ハーベストと支援組織は、2019年と比較して96%増にあたる約770万人の子どもに食事を出した。これは過去最多の人数だという。
ジリー・ステファンズCEOは9日の声明で「無料で学校給食を手に入れるのが難しくなる夏休みが近づくにつれ、ニューヨーク市内の家族は食料品や家賃、必需品の価格高騰の中で苦労している」と強調。今後も、支援を続ける意向を鮮明にした。
有色人種や移民、シングルマザーの家庭は、食料品が不足するリスクが最も高く、とりわけ学校の夏休み期間に悪化する。シティ・ハーベストは今年、新鮮で栄養価の高い食品を400以上の配給所や炊き出し所、モバイルマーケットに無料で提供し、支援にあたるとしている。シティ・ハーベストへの支援は、https://secure.cityharvest.org/site/TR?fr_id=1190&pg=entryへ。
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