米軍騒音、放置は違憲と提訴

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共同通信

 米軍機の騒音被害を主張している嘉手納基地(沖縄県嘉手納町など)と普天間飛行場(宜野湾市)の周辺住民30人が16日、米国に対し飛行差し止めを要求できる地位の確認などを求め、那覇地裁に提訴した。これまで基地ごとに裁判を起こしてきたが、沖縄の日本復帰50年の節目に連携し、被害が放置される問題を問うことにした。

 訴状によると、米軍機飛行差し止め請求訴訟は県内外で起こされてきたが、各裁判所は判決で「国の支配が及ばない第三者の行為」として却下してきた。国が日米地位協定の改定などをせずに違法な騒音を放置し、原告を差し止め請求ができない地位に置くのは違憲だとしている。