米国で粉ミルク不足が深刻

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共同通信

 【ワシントン、ニューヨーク共同】米国で粉ミルクが不足し、幼い子どもを育てる世帯への影響が深刻化している。11月に中間選挙を控えるバイデン政権は批判の高まりに危機感を強め、16日に輸入を増やすなど対応を急ぐ方針を表明した。

 粉ミルク不足は、米最大手アボット・ラボラトリーズのミシガン州にある工場の稼働停止がきっかけだ。今年2月、同工場で製造された粉ミルクを飲んだ乳児から感染症の症状が報告された。新型コロナウイルス禍で停滞した経済活動の正常化が進み、離職していた子育て中の女性の職場復帰が増えたことも供給逼迫に拍車をかけた。