NY市、自動車盗難61%急増
フォード、ホンダ、トヨタなど
ニューヨーク市で今年、自動車の盗難が61%も急増している。昨年同時期の2769件に比べ、既に4467件発生。20年と比較すると、増加率は97%に上っている。ニューヨークポストが14日、報じた。
最も多く盗まれている車種はフォード・エコノラインで、ホンダ・アコード、ホンダCRV、ホンダ・シビック、トヨタ・カムリが続いている。ホンダ車は、触媒コンバーターを数分で取り外すことができるため、自動車盗難の格好のターゲットだという。
盗難件数が最多なのはブロンクス区で、今年1月から1437台が盗まれており、昨年同時期の845台から70%増。同様に、ブルックリン区では806台から1183台と47%増えた。クイーンズ区は、21年の678台から1107台へと63%増。マンハッタン区では21年の373台から604台へと62%増加していた。盗難件数が136台と最も少なかったスタテン島でも、昨年の67台と比べ103%増加していた。
鍵の付いた車両や走行中の車両の盗難は、21年の1268台から今年は市全体で1993台と57%増加していた。オートバイの盗難も、昨年の446台から603台へと35%増加している。急増している理由について、ニューヨーク市警(NYPD)は、20年1月1日施行のニューヨーク州の保釈金制度改革により、ほとんどの軽犯罪と一部の非暴力的な重罪で公判前勾留が禁止されたことを一因に挙げている。
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