対馬のトンボ、希少種に指定

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共同通信
種の保存法に基づき緊急指定種に指定する「チョウセングンバイトンボ」(境良朗氏撮影)

 環境省は19日、国内では長崎県対馬市のみに生息する希少な「チョウセングンバイトンボ」を、種の保存法に基づき緊急指定種に指定すると発表した。期間は21日から3年間で、捕獲や採取、譲渡が禁じられる。

 今年3月に学術系専門誌で、国内で初めて生息が確認されたとの報告があった。愛好家による販売目的の採取などにつながり個体群が消滅する恐れがあるため、緊急指定種として保護を図る。

 環境省によると、希少種は現在、計427種の動植物を指定。審査には一定期間が必要で、環境相が緊急性を認めた場合は緊急指定種とできる。