順天堂大入試の「差別」賠償命令

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共同通信

 順天堂大(東京)医学部の不正入試問題を巡り、不合格になった女性13人が性別を理由に差別を受けたとして、大学側に計約5400万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は19日、差別的な扱いによる精神的な苦痛を認め、1人当たり30万~90万円の慰謝料を含む計約805万円の支払いを命じた。

 一連の不正入試問題で、元受験生が大学を集団提訴した訴訟の判決は初めてとみられる。

 加本牧子裁判長は、性別のみで一律に不利益扱いとする合否基準について「入試目的である医師の資質や学力の評価と直接の関係がなく合否を左右しており、差別的だ」と指摘した。