銃器の年間製造数、20年で3倍
バイデン大統領は規制強化を約束
米アルコール・タバコ・火器および爆発物取締局(ATF)は17日、米国内で2000年以降、銃器の年間製造数が3倍になっているという報告書を発表した。同日、ニューヨーク・タイムズが報じた。
報告書によると製造数は2000年の390万丁から2020年は1130万丁に増加した。輸出は少なく、現在の米国内に出回る銃の総数は4億丁といわれている。2009年以降、グロック型セミオートマチック拳銃の販売数は主にハンティングに使われるライフルの販売数を上回ることも判明した。2004年にアサルト・ウェポン規制法(AWB)の有効期限が切れたことが一因。警察が押収した「ゴーストガン」と呼ばれる追跡不可能な自家製銃は2021年に1万9344丁で、2016年の10倍にもなる。カリフォルニア州では事件のあった現場に残された銃の半分がゴーストガンだった。製造番号がないため入手ルートを追跡できず、銃撃事件急増の引き金になっている。
全米ライフル協会(NFL)や共和党の後押しもあり、銃器メーカーは統計資料の公表に消極的。銃製造に関する大規模なデータはなく、今回の報告書は銃規制派にとって一歩前進といえる。合法的に製造された銃器が、違法に犯罪に使われるまでの経路究明と対策が今後の課題だ。
14日、ニューヨーク州バファローでは10人が凶弾に倒れる事件が発生。バイデン大統領は慰問に向かう中、記者団に対して「議会に働きかけ、銃規制の強化に努力を惜しまない」と述べた。
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