4月の消費者物価、2.1%上昇

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共同通信
東京・銀座を行き交う人たち

 総務省が20日発表した4月の全国消費者物価指数(2020年=100、生鮮食品を除く)は、前年同月比2.1%上昇の101.4だった。伸び率の大きさは、消費税増税の影響で2.2%上昇した15年3月以来約7年ぶり。増税の影響を除けば、新興国の需要増で資源高が進んだ08年9月の2.3%以来約13年半ぶりで、政府や日銀が物価上昇の目標として掲げる2%を突破した。

 ロシアのウクライナ侵攻を背景にした資源高や円安が主な要因で、十分な賃上げが期待できない中で家計の負担が増している。一方、日銀は2%達成は一時的なものとして、大規模な金融緩和策を続ける構えだ。