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共同通信
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静岡県熱海市の大規模土石流で、起点の土地から崩落した土砂の成分を分析している静岡大の北村晃寿教授(地質学)が20日、静岡市内で記者会見し、土砂が海中や、過去に海中だった場所から運び込まれた可能性が高いとの分析結果を公表した。海中の土砂は粒子が丸いため、崩れやすいといい、北村氏はこうした特性が大規模崩落の一因になったとみている。
北村氏は、土砂から海に生息する二枚貝などを検出した。このことから土砂がもともと海中のものだったとみられると結論付けた。海中の土砂は粒子が丸く、粒子同士の隙間に水分を含みやすい特徴があるという。
土石流は昨年7月3日に発生した。