原爆関連碑554基、学生調査

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共同通信

 広島と長崎に投下された原爆の犠牲者の追悼碑や核廃絶を願う碑の分布を調べ、36都道府県に554基を確認した広島大の学生らが、21日にオンラインで開かれた地理科学学会で研究成果を発表した。広島と長崎では原爆投下直後から1970年代末に慰霊を目的に建立された碑が多い一方、他の都道府県では80年代から非核や平和を目的に建てられたものが多い。

 学生4人が昨年から約1年かけて調査した。広島市では平和記念公園の完成や原爆ドーム保存運動に伴い、碑が多く建立された。一方、長崎市ではキリスト教の団体や他国からの寄贈による建立が目立った。