黒潮大蛇行、継続4年9カ月に

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共同通信

 日本の太平洋沿岸を流れる黒潮について、気象庁と海上保安庁は25日、南に大きく迂回する「大蛇行」が4月時点で4年9カ月継続し、過去最長になったと発表した。漁業や海洋環境、船舶の運航コースといった影響が広く続くとしている。

 また、黒潮が再接近する東海から関東沿岸は潮位が上昇しやすく、台風や低気圧で浸水などの被害が発生する可能性があり注意を求めている。

 気象庁によると、東へ進む黒潮が、紀伊半島・潮岬(和歌山県)沖付近で沿岸を離れ、東海沖の最南下点が北緯32度より南に位置する状態が1カ月程度続くと大蛇行となる。資料が残る1965年以降、今回を含めて6回発生した。