Published by
共同通信
共同通信
【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会(15カ国)は26日、北朝鮮への制裁を強化する米国作成の決議案を採決し、中国とロシアが常任理事国として持つ拒否権を行使して否決した。他の13カ国は賛成した。
安保理は2006年から北朝鮮の核・ミサイル開発の阻止に向け全会一致で制裁を強化してきており、制裁決議案が否決されたのは初めて。ロシアのウクライナ侵攻などによる米ロ、米中の対立激化を背景に、安保理の分断が改めて露呈した。
安保理決議は、全15理事国のうち9カ国以上が賛成し、米英仏中ロの5常任理事国が拒否権を使わなかった場合に採択される。