観光船、ワイヤで海面上に

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共同通信
海面上までつり上げられた観光船「KAZU 1」=26日午後6時54分、北海道斜里町沖(共同通信社ヘリから)

 北海道・知床半島沖で観光船「KAZU 1(カズワン)」が沈没した事故で、専門業者「日本サルヴェージ」は26日午後、えい航中に水深182メートルの海底に落下した船体をワイヤで海面上までつり上げた。今後、クレーンで引き揚げ、27日朝に作業船「海進」の甲板上に載せる予定だ。

 海上保安庁によると、同社はワイヤで鋼鉄製の枠を下ろし、ナイロン製ベルトでカズワンの船体と接続。26日午後3時ごろワイヤを巻き始め、午後6時50分ごろ、船体が海面上に姿を現した。

 同日中にベルトやロープを使って「横抱き」という手法で、海進の左舷にカズワンの右舷が接する形で固定する。