北京、「感染対策」で救急遅れ

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共同通信

 【北京共同】北京市順義区当局は27日、急患男性への対応が遅れたとして、救急当局や医療機関の責任者を停職とし、調査を進めていると発表した。これに先立ち交流サイト(SNS)では、病院が新型コロナウイルス対策を理由に男性の受け入れを一時断り、治療が間に合わず死亡したとの告発が拡散していた。

 中国政府は、感染の抑え込みを目指す「ゼロコロナ」政策を続けている。陰性証明の義務付けや行動制限などの硬直化した運用による「二次災害」(香港紙)で、適切な治療を受けられない事案がこれまでに別の都市でも明らかになっている。