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共同通信
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国土交通省は27日、水温が低い海域を航行する小型旅客船に、スライダー付きの改良型救命いかだなどの搭載を義務化する方針を示した。避難時に海中転落を防げる。通信設備として選択可能だった携帯電話は認めない。操縦免許だけで選任できる船長らについては運航経験などの登用基準を導入。事業者の安全性を評価し、マークで表示する制度も創設する。
2時間以内で沿岸と往復する小型旅客船は救命胴衣に加え、救命いかだか、海上でつかまり救助を待つ「救命浮器」を積まなければならない。沈没した「KAZU 1」は胴衣と浮器が備えてあったが、知床沖は水温が低く役立たなかった。