現職警察官の窃盗を公表せず

Published by
共同通信

 2017年に鹿児島県警の警察官が窃盗罪で罰金刑となったのに、県警が刑事処分や懲戒処分を公表していなかったことが27日、分かった。この警察官は窃盗事件に続いて、昨年12月の勤務中に拾得物を着服したとして、業務上横領罪などで起訴され、懲戒免職となった。自身の判決公判で明らかになった。

 弁護人によると、公務外での窃盗だったといい、当時、県警から懲戒処分を受けた。県警は今年3月にこの警察官を免職した際にも、窃盗事件の処分は公表しなかった。県警は今月25日の記者会見で、過去に懲戒処分を出していたことを問われ、「発表していない処分は、お答えを差し控える」と話した。