地下鉄ホームレス1300人を収容
支援団体「強制移動に成功」と批判
ニューヨーク市のアダムズ市長は25日、地下鉄のホームレス1379人について、市が用意するシェルターへの入所を受け入れたことを明らかにした。2月から始めた地下鉄の安全計画に沿った対応。ゴッサミストが26日、伝えた。
アダムズ氏は声明で「地下鉄をより安全にし、困っている市民が必要とするサービスにつなげる活動開始から3カ月が経ち、取り組みが機能していることが明らかになった」と指摘。市のアウトリーチ・チームは地下鉄で連日、数百人と接触しているとした上で「記念すべきマイルストーンだ」と強調した。
市長室によれば、計画がスタートした最初の週の受け入れ人数は22人にとどまっていた。その後、チームは1日平均744人に接触しているといい、シェルターへの収容者数は1300人を超えた。州の支援を受けた安全計画では、ホームレスサービス関係者や保健所職員、警察官でつくるアウトリーチ・チームを地下鉄に配備。シェルター入所を働きかけている。
一方、ホームレスの支援団体は「アダムズ氏の発表は、本質的な情報よりも良い報道をするために行われたようにみえる。1379人を人目につかないうちに、強制移動に成功しただけだ。彼らに何が起きたかは分からない」と批判。今回の計画は、軽微な犯罪も徹底的に取り締まる「割れ窓理論」に基づくとして、チームから警官を外すよう求めた。
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