海保、沈没観光船を検証

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共同通信

 北海道・知床半島沖の観光船「KAZU 1(カズワン)」沈没事故で、第1管区海上保安本部(小樽)は28日午後、海底から引き揚げた船体を網走港で押収し、現場検証を実施した。運航会社「知床遊覧船」の桂田精一社長(58)も立ち会ったとみられる。

 海上保安庁は同日、船内での行方不明者の捜索も行った。船の中にたまった水を抜くなど準備が終わり次第、陸揚げされる。

 1管によると、巡視船など8隻がなお行方不明となっている乗客ら12人の捜索を継続。ロシアが実効支配する北方領土・国後島で発見された乗客と乗員とみられる2人の遺体に関しても情報を収集している。