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共同通信
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徳川家康が1600年5月に越後国主の堀秀治に送ったとみられる書状が、富山県で見つかった。「そちらの報告は心得た」とあり、関ケ原の戦いにつながった陸奥会津領主上杉景勝征伐(会津征伐)に向け、家康が情報を集めていた様子がうかがえる。家康と秀治のやりとりとしては最も古い資料だといい、駿河台大(埼玉県)の黒田基樹教授(歴史学)は「家康の作戦や時系列を知る手掛かりになる」と話す。
宛先の秀治は、有力な豊臣大名の一人。書状には「そちらの様子を詳細に報告いただいた。内容は心得た。詳しいことは西尾隠岐守が述べるので、詳しくは述べない」と書かれていた。