「半導体産業の競争力強化を」

Published by
共同通信
半導体メーカーTSMCの子会社の工場建設予定地(手前)=4月、熊本県菊陽町(共同通信社ヘリから)

 政府は31日、2022年版の「ものづくり白書」を閣議決定した。日本の製造業は世界的な半導体不足で大きな影響を受けたとして「半導体産業の競争力強化に取り組んでいくことが必要だ」と提言。安定供給がデジタル社会における「安全保障上の最重要課題だ」と訴えた。

 半導体はスマートフォンやパソコンのほか、自動運転車や産業機械向けの市場拡大が見込まれる。白書は米国や中国、欧州連合(EU)などが安全保障の観点から「生産基盤を囲い込む新次元の産業政策を展開している」と指摘。日本も国内製造基盤を確保することが重要だとした。