「100年に1度」想定を

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共同通信

 文部科学省は30日、豪雨や台風による浸水対策が各地の学校で進んでいないとして、これまでの「千年に1度」クラスとの想定を見直し、より発生頻度が高い「100年に1度」の水害に備えて止水板設置などを急ぐよう近く都道府県教育委員会に通知すると決めた。同日の文科省有識者会議で、被害の想定規模を縮小して対策に取り組みやすくするとの方針が了承された。

 ただ、かねて自治体側から「ハード整備は負担が重い」と指摘されている。対策は義務ではなく、文科省が新たな補助金を設ける見通しもないため、規模を縮小しても多くの自治体では対応が難しいとみられる。