首相、物価上昇目標は維持

Published by
共同通信
参院予算委で答弁のため挙手する岸田首相=30日午後

 岸田文雄首相は30日の参院予算委員会で、物価高騰対策を巡り、デフレ脱却に向けて2%の物価上昇目標を盛り込んだ政府と日銀による2013年の共同声明を維持する考えを明言した。立憲民主党は、金融政策の硬直化が円安と物価高の要因だとして「岸田インフレだ」と批判し、見直しを求めた。夏の参院選を見据え安全保障問題でも論戦。首相は、バイデン米大統領に伝達した防衛費の「相当な増額」について具体的な規模や財源を示さなかった。

 首相は物価上昇目標に関し「共同声明を変えることは考えていない」と言明。一方で「政府として具体的に対応していかなければならない」と強調した。