岸田政権初の「骨太方針」案発表

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共同通信

 政府は31日、経済財政運営の指針「骨太方針」案と、その中核となる成長・分配戦略「新しい資本主義」実行計画案を発表した。100万人の就労者を対象に学び直しを支援し、脱炭素など成長4分野へ重点投資する。財政健全化目標は「2025年度」の時期を明記せず事実上後退した。6月7日の閣議決定を目指す。岸田政権下初の骨太方針で、7月10日投開票が有力視される参院選に向けた政権与党の公約の骨格となる。

 岸田文雄首相は「成長と分配の好循環」を訴えているが、分配関連の具体策は賃上げや資産形成の促進などにとどまった。財政健全化目標の表現も弱め、積極財政派に配慮した。