日系社員、事業の遅れに焦り

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共同通信
1日、ロックダウンが解除された中国・上海の公園で過ごす人々(ロイター=共同)

 【上海共同】中国上海市が1日、3月下旬から続けてきた新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)を解除した。日系企業の社員らからは、約2カ月ぶりに出社できる環境になったものの、事業の遅れを懸念した焦りの声が聞かれた。

 日系大手素材メーカー幹部の男性は、封鎖で物流が乱れた影響が今後最長で2カ月続くとみる。商談や商品開発も遅れており「中国市場の冷え込みが長引き、事業へマイナスが広がることも懸念事項だ」と話した。

 福岡県上海事務所の末永尚也所長も封鎖解除を喜んだが「正常化は見通せず、4月開催予定の県産酒のPRイベントも新しい日程が決まっていない」と語った。