仏外務省で異例のスト

06/02/2022

　【パリ共同】フランス外務省で2日、極めて異例の職員のストライキが行われた。きっかけはマクロン政権の上級公務員の人事改革。労組はフランスが世界に誇ってきた外交力が失われると危機感を強調している。省内では人員や予算の削減で以前から不満が高まっていたとされ、一部の大使もストに賛同した。

　フランスでは警官などを除き、公務員にもスト権がある。地元メディアによると外務省でのストは2003年以来。それ以前は不明で、一部は史上2度目とも報じた。

　マクロン政権は、上級公務員の能力を多様化するとの目的を掲げ、来年までに外務省の人事を他省庁などと共通化する方針を決定。