帰還困難区域の解除決定、葛尾村

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共同通信

 政府は3日、原子力災害対策本部と復興推進会議の合同会合を開き、東京電力福島第1原発事故の影響で放射線量が高く、住民避難が続いている帰還困難区域のうち、福島県葛尾村の特定復興再生拠点区域(復興拠点)で12日に避難指示を解除すると決定した。帰還困難区域では、JR常磐線の線路や駅周辺が2020年3月に避難解除されたが、住民の居住再開につながる解除は初めて。

 解除するのは、村北東部の野行地区にある復興拠点で0.95平方キロ。村によると、住民登録がある30世帯82人のうち、4世帯8人が帰還の意向を示している。