「露人に見える」とウクライナ人に絡む ビール瓶の破片で切りつけ

 

 

「露人に見える」とウクライナ人に絡む

ビール瓶の破片で切りつけ

 

事件のあったシープスヘッド・ベイの「ファラダ・ラウンジ」(Photo: グーグルストリートビューより)

 

 ウクライナ人の男性に「おまえはロシア人に見える」と絡み、ビール瓶の破片で切りつけたとされるウクライナ人の男に対する罪状認否が1日、ブルックリン区の高位裁判所で開かれた。ニューヨークポストが同日、報じた。

 オレグ・スリマ被告(31)は4月25日午後3時45分ごろ、ブルックリン区シープスヘッド・ベイの「ファラダ・ラウンジ」で、アンドリイ・メレシュコフさん(36)が友人2人と座っていたテーブルに近づき、絡み始めた。母親はロシア人で、東ウクライナで生まれ育ったというメレシェコフさんは、多くのウクライナ人が第1言語とするロシア語で友人らと話していたが、会話をウクライナ語に切り替えた。

 スリマ被告はさらに興奮し、ウクライナ人であることを証明するため、言葉の翻訳や、ロシア語を母国語とする人が発音しづらいウクライナの単語の発音を求めた。その後「本物のウクライナ人の姿を見せてやる」として、ビール瓶2本を割り、その破片でメレシュコフさんの首や顔面を刺したという。

 メレシュコフさんは、17針を縫う大けがを負った。スリマ被告は、ヘイトクライムに基づく殺人未遂や暴行、傷害未遂など計24訴因で起訴された。現在、監視付き釈放中で、8月8日に再出廷の予定。スリマ被告は以前、法廷で「自らは被害者だ」と主張していた。

 


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