資産所得倍増計画、具体化は年末

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共同通信
経済財政諮問会議と新しい資本主義実現会議の合同会合であいさつする岸田首相(左から2人目)=7日午後、首相官邸

 政府は7日の臨時閣議で、経済財政運営の指針「骨太方針」を決定した。岸田政権下で初の方針で、安倍政権の経済政策「アベノミクス」の路線を継承して成長を重視。家計に株など金融商品への投資を促す「資産所得倍増プラン」を掲げ、年末に具体化する。ウクライナ危機を踏まえ防衛力強化を明記した一方、岸田文雄首相が成長と並べて唱える分配政策は踏み込まず、財政健全化目標も実質的に後退した。

 骨太方針の中核となる経済政策「新しい資本主義」実行計画も決定。人材への投資など重点4分野を示した。7月10日投開票が有力の参院選に向け、事実上の政権与党公約となる。