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共同通信
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【ニューヨーク共同】国連総会は8日、国連安全保障理事会の常任理事国が拒否権を行使した場合、行使国に理由説明を求める初めての会合を開いた。4月の総会決議で決まり、米国が主導した北朝鮮の制裁決議案を中国とロシアが否決した5月の拒否権行使が最初の適用例となった。中ロを含め70を超える国・地域が演説する見通しで、関心の高さを示した。
中国の張軍国連大使は「(朝鮮半島の)緊張を高める行為は避けるべきだ」と述べ、制裁強化よりも北朝鮮との対話を優先すべきだと強調した。ロシアの代表は「制裁強化は情勢を行き詰まらせるだけだ」と主張し、米国を「無責任だ」と批判した。