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共同通信
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岸田文雄首相が10日からシンガポールで開かれるアジア安全保障会議で行う基調講演の概要が判明した。インド太平洋地域の海洋秩序維持に向け、20カ国以上で海上保安能力向上のための技術協力を進める方針を表明。来春までに「自由で開かれたインド太平洋」を推進する計画案を策定する考えも示す。ウクライナ情勢や海洋進出を強める中国が念頭にある。複数の日本政府関係者が8日、明らかにした。
首相はロシアのウクライナ侵攻を踏まえ、対話を通じた国際秩序構築の必要性をアピールする意向。東・南シナ海で一方的な現状変更の試みが続いていると指摘し、インド太平洋諸国を支援する計画を伝える。