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共同通信
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北海道・知床半島沖で沈没した観光船「KAZU 1(カズワン)」は運航会社「知床遊覧船」に所有権が移ってから船底部などに改造を受け、エンジンが2基から1基に減っていた。関係者への取材で11日、分かった。燃費が良くなり維持費は下がるが、事故リスクが高まるとの指摘も。浸水の恐れがある箇所は未改造で、いずれも法的に問題ないが、専門家は「旅客船として不適格な部分が多かった」と話す。
関係者や小型船舶登録原簿などによると、船は1985年に進水し、広島や岡山など波が穏やかな瀬戸内海の定期航路で使われた。エンジンは2基だったが、知床遊覧船に渡って以降、1基になった。