観光船エンジンに大きな損傷なし

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共同通信

 北海道・知床半島沖で観光船「KAZU 1(カズワン)」が沈没した事故で、船体のエンジンに大きな損傷がないことが10日、捜査関係者への取材で分かった。甲板の下の機関室を区切る隔壁に穴があることも判明。第1管区海上保安本部(小樽)は、この穴などから流入した水によりエンジンが停止したとみて、慎重に調べている。

 国土交通省によると、甲板の下には船倉や機関室を区切る計3枚の隔壁がある。捜査関係者によると、船体引き揚げ後に確認すると、エンジンに電気系統のトラブルなどによる焦げや火災の痕跡は見つかっておらず、機関室の前後の隔壁2枚に穴が開いていたという。