帰還困難区域で初めて居住再開

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共同通信

 東京電力福島第1原発事故で飛散した放射性物質の影響で立ち入りが規制されてきた帰還困難区域のうち、福島県葛尾村野行地区の特定復興再生拠点区域(復興拠点)は12日午前8時、避難指示が解除された。将来にわたって居住を制限するとされた帰還困難区域で、住民が暮らせるようになる避難解除は初めて。

 政府は復興拠点での除染とインフラ整備に国費を投入しているが、原発事故から11年が過ぎ住民の帰還意欲は低迷。コミュニティー維持などの課題に直面していくことになる。

 野行地区の復興拠点は0.95平方キロ。村によると、住民登録する30世帯82人のうち、帰還意向を示すのは4世帯。