4年半ぶりWTO閣僚会議

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共同通信
WTO本部で記者会見するオコンジョイウェアラ事務局長=12日、スイス西部ジュネーブ(共同)

 【ジュネーブ共同】世界貿易機関(WTO)の閣僚会議が12日、スイス西部ジュネーブのWTO本部で4年半ぶりに始まった。新型コロナワクチンの特許一時放棄や、水産資源の乱獲につながると批判が根強い漁業補助金の撤廃で合意できるかどうかが焦点。ロシアのウクライナ侵攻で懸念が高まる食料危機への対応も課題として急浮上している。

 穀物生産大国ウクライナからの供給困難により発展途上国で食料不足が危惧される中、食料輸出の制限を原則禁じるWTO協定の順守を盛り込んだ閣僚宣言が検討されている。また、世界食糧計画の人道支援目的の食料調達に対し、輸出制限を禁じる決定も見込まれる。