「ア・ストレンジ・ループ」、作品賞に輝く トニー賞ミュージカル部門

 

 

「ア・ストレンジ・ループ」、作品賞に輝く

トニー賞ミュージカル部門

 

作品賞に輝いた「ア・ストレンジ・ループ」(Photo: トニー賞の公式Webサイトよりスクリーンショット)

 

 第75回トニー賞の授賞式が12日、ラジオシティ・ミュージックホールで開催され、「ア・ストレンジ・ループ」がミュージカル部門の作品賞に輝いた。故マイケル・ジャクソンの半生を描いた「MJ」や、ヘンリー8世の6人の妻たちが現在に蘇る「Six」といった派手なポップミュージカル2作品を抑えた。ニューヨーク・タイムズが報じた。

 「ア・ストレンジ・ループ」は、同性愛者の黒人劇場案内係が、ミュージカルの脚本家を目指す中での葛藤を描いた作品。2019年にオフブロードウェイで初めて上演され、ピュリッツァー賞を受賞した。脚本家のマイケル・R・ジャクソン氏は「この作品は、自分がこれからどう生きていけばいいのか分からない時に書いた。どうやって前に進めばいいのか分からなかった」と強調。「同性愛者の黒人である自分のために、少しでも救いの手を差し伸べたいと思った」と述べ、私的作品であることも打ち明けた。

 パンデミックにより、20年3月に劇場が閉鎖されて以来初めてとなる今回のシーズンでは、56作品がノミネート。うち、34作品は同年2月20日~22年5月4日に開幕したもので、その他の作品は多くのロングランヒット作を含む復帰作だった。演劇部門の最優秀作品賞は、リーマン・ブラザーズ銀行の盛衰を描いた「リーマン3部作」が受賞した。

 


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