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共同通信
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【ニューヨーク共同】カナダとデンマーク両政府は、約半世紀にわたり領有権を争った北極圏の「ハンス島」をほぼ半分ずつに分割領有することに合意し、14日に調印式を行った。ロシアのウクライナ侵攻が続く中、領土問題の平和的解決が可能だとの「強いシグナル」を世界に発した形だ。
ハンス島はカナダのエルズミア島とデンマーク自治領グリーンランド間の海峡に浮かぶ無人島。
今回、突然にも見える合意に至ったのは、ウクライナに侵攻したロシアのプーチン大統領を念頭に「外交と法治は機能するという強いシグナル」(デンマークのコフォズ外相)を発信することが目的だった。