アダムズ氏、ホークル氏の支持表明 市長と知事、「犬猿の仲」終焉へ

 

 

アダムズ氏、ホークル氏の支持表明

市長と知事、「犬猿の仲」終焉へ

 

 

 ニューヨーク市のアダムズ市長は15日、今秋のニューヨーク州知事選にあたり、当選を目指すホークル現知事を支持する意向を表明した。それぞれ前任のデブラシオ、クオモ両氏が繰り広げていた「犬猿の仲」の終焉を意味し、市、州それぞれに好影響を与える可能性がある。ゴッサミストが16日、伝えた。

 「私にはパートナーが必要だ」。アダムズ氏は、労働団体本部での集会で、ホークル氏と政治活動の足並みを揃えるとの考えを強調。長年続いていた、ニューヨーク市長とニューヨーク知事の確執時代から脱却する重要性を示した。

 同席したホークル氏も、デブラシオ、クオモ両氏の関係性に触れた上で「以前には存在しなかったパートナーシップを、今は築いている」として、アダムズ氏と連携する意義を指摘。ホークル氏は、アダムズ氏の支持基盤である黒人やラテン系の支持固めとなる一方、アダムズ氏にとっては、州への影響力行使につながる。

 両氏は、これまでコロナ禍で悪化した治安の回復や労働者支援を巡り、見解を一致させてきた。ただ、ニューヨーク市の公立学校で少人数教育を義務付ける法案と、暗号資産のマイニングを2年間禁止する法案では、認識のずれが生じており「ホークル氏は、両法案の決定を予備選後に先送りする可能性が高い」(政治専門家)との見方が浮上している。民主、共和両党が知事選候補者を一本化する予備選は28日に実施される。

 

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