熱海土石流で残った酒店解体

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共同通信

 静岡県熱海市で昨年7月に発生した大規模土石流で、濁流に押し流されずに残った「丸越酒店」の解体工事が21日、始まった。土石流発生直後、土石流にのみ込まれる動画が交流サイト(SNS)で拡散され、大規模土石流の「象徴」とされた。

 店主の高橋幸雄さん(66)は「(解体に対し)最初は悔しい、悲しいという気持ちだったが、今は建物に感謝したい」と話した。

 熱海市の伊豆山地区にある丸越酒店は鉄筋4階建てで、延べ床面積は約336平方メートル。昨年7月時点で築35年だった。3階以下に土砂が入り込み、市から「大規模半壊」と認定された。解体工事の費用は公費から支払われる。