被爆者、核は「非人道の絶対悪」

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共同通信

 【ウィーン共同】オーストリアの首都ウィーンで20日、「核兵器の非人道性に関する国際会議」が開かれ、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の木戸季市事務局長(82)が「原爆は非人道的絶対悪」と速やかな廃絶を訴えた。核を史上初めて違法化した核兵器禁止条約の第1回締約国会議が21日に開幕するのを前に、被爆3世も放射線がもたらす恐怖を証言、核の非人道性を確認した。

 長崎で被爆した木戸さんは会議に政府代表として参加。長崎で被爆した祖母を持ち、核廃絶運動に取り組む大学生中村涼香さんも登壇した。関係筋によると、唯一の戦争被爆国である日本を含む約125カ国が参加した。