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共同通信
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【ワシントン共同】米連邦最高裁は24日、人工妊娠中絶を憲法上の権利と認めた1973年の「ロー対ウェード」判決を覆す判断を示した。バイデン大統領はホワイトハウスで演説し、約半世紀にわたり維持されてきた「米国民の憲法上の権利を奪った」と強く非難。女性による選択を否定する判断は「悲劇的な間違いだ」と指摘し「女性の体と命が危険にさらされている」と懸念を表明した。
米各地では24日、最高裁の判断に抗議するデモが相次いだ。各国首脳や国連も女性の権利後退に懸念を表明するなど、国内外に波紋が広がった。
最高裁判事9人のうち賛成は保守派判事5人、リベラル派判事3人は反対。