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共同通信
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石川県能登地方で相次いだ地震は26日、震度6弱の観測から1週間となった。大きな揺れは同県珠洲市の伝統工芸品、珠洲焼の生産現場を直撃。作品が壊れたり窯が損傷したりした作家からは「これほどの被害は今までにない」とため息が漏れる。
田端和樹夫さん(74)の収蔵庫では、約千点の作品のうち約200点が破損した。19日午後は市内で激しい揺れを感じ、慌てて工房に。「足の踏み場もなく、あぜんとした」と振り返る。
篠原敬さん(62)の工房などでも窯のれんががずれ、作品約200点が壊れた。「(窯に火を入れない)夏の地震でまだよかったが、秋には修復を始めないと」と苦笑いした。