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共同通信
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【マニラ共同】国際交流基金が9月、初めての日系人向け日本語講座をフィリピンで始めることが2日分かった。日系人会や基金関係者が明らかにした。フィリピンでは太平洋戦争で多数の市民が犠牲になり、多くの日系人が戦後、反日世論を恐れて出自を隠し日本語を使うのを避けてきた。関係者は講座を通じて心の傷を癒やし、言語や文化の継承断絶を克服してほしいと願いを込める。
講座は日系人会が要請。世界中で日本語教育を手がける同基金が担うことになった。日本語を身に付けてもらうことで就労を後押しし、フィリピンに点在する日系人会の連携を促す狙いもある。