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共同通信
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熊本市の慈恵病院が導入した独自の「内密出産制度」を初めて利用し、病院以外に身元を明かさず昨年12月に出産した女性の子どもについて、里親委託の見通しが立ったことが4日、病院への取材で分かった。子どもは出生後、乳児院に預けられ、病院は市に対し、生まれて間もない子どもには愛着形成が重要だとして、早期に家庭養育へ移すよう求めていた。
市の担当者らが4日、慈恵病院に見通しを伝えた。蓮田健院長は取材に「次に続く子どもたちのためにも、スピード感を持って進めてほしい」と話した。女性は子を特別養子縁組で託すことを希望していた。