不明女児の母を中傷、二審も有罪

Published by
共同通信

 山梨県道志村で2019年、当時7歳で行方不明となり、県警が死亡と判断した小倉美咲さんの母とも子さん(39)をブログで中傷したとして、名誉毀損の罪に問われた静岡県熱海市の無職野上幸雄被告(71)の控訴審判決で、東京高裁は5日、懲役1年6月、執行猶予4年とした一審千葉地裁判決を支持し、被告側の控訴を棄却した。

 大善文男裁判長は「臆測に基づいた文章を掲載し続けており、正当化される余地はない」とした一審判決に「不合理な点はない」と判断した。弁護側は「量刑は重すぎる」と主張したが、大善裁判長は「インターネット上で多数が閲覧でき、容易に拡散され得る」と退けた。