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共同通信
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【ローマ共同】国連機関の世界食糧計画などは6日、世界で昨年、最大8億2800万人が栄養失調状態だったと推定する報告書を発表した。新型コロナのパンデミックが始まる前の2019年に比べ、1億5千万人増加したと分析。ウクライナ侵攻などの戦争で食料危機はさらに深まっていると警告した。
報告書は「気候変動、紛争、新型コロナによる三重の危機」が食料安全保障を脅かしていると指摘。「努力を強化させなければ、衰弱する子供たちが増え続けるだけだ」と強調した。
昨年は、新型コロナの危機から脱却して食料事情の改善が期待されたが、栄養失調人口は逆に4600万人増加した。