NY市、コロナ無料検査場を半減
オミクロン増加中の今年2~4月
ニューヨーク市で今春、新型コロナウイルスのオミクロン株感染者数が上昇していたにもかかわらず、無料検査場の数が半数に削減されていたことが分かった。ゴッサミストが5日、伝えた。
ゴッサミストによる市町村データの分析によると、2月中旬から4月中旬の間に、NYCヘルス+ホスピタルが運営する無料の検査場(移動式検査場含む)が270カ所から144カ所に減っていた。
コロナの感染者数が減少傾向にあった2月14日の週には、市民が無料検査を受けられる時間は1万時間以上だったが、4月18日の週には8千5百時間へと15%減少。この時期までにコロナ感染者数は、オミクロン株の新たな変異種によって増加傾向だった。市保健精神衛生局は初春、連邦政府のパンデミック対策資金が変更されても市が運営する検査場が減ることはないと発表していたため、この公約に反することになる。
一方、コロナと戦うための公衆衛生イニシアチブ「テスト&トレース」の広報担当者アダム・シュリアー氏は「市が無料の家庭用検査キット配布場所を拡大していた」と説明。配布場所は市内5区に200カ所以上あり、その多くは、閉鎖された検査場から1マイル以内にある図書館などの公共施設にある。市がこれまでに配布した家庭用検査キットの数は、3500万件以上に達しているという。
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